その33 アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行)-16
Ikimono Dayori sono33

アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行) Page16

 途中モンバサ・ハイウェー沿いに生育していた巨大なバオバブで記念写真を撮ったり、キクユ族の家屋を見たり、買い物を楽しみながらナイロビに向かいました。

道路沿いのバオバブ 道路沿いのバオバブ キクユ族の家屋
道路沿いのバオバブ
キクユ族の家屋

 ナイロビは、やはりアフリカを代表する都市で近代的な建物の数も多いし、国際会議場などもあります。町中は見慣れた外国資本の大きな看板が次々と現れます。でも気が付くと信号がない?行き交う車はロータリー状の交差点でそれぞれの方向に散っていきます。建設中のビルは、よく見ると木の足場を縦横に張り巡らし作業していました。様々なギャップを抱えながらめざましい勢いで技術の進歩が押し寄せてきているところなのでしょう。シティマーケットで布や香辛料等を買い込み、Bomas of Kenyaという民族学センターのようなところで民族音楽や舞踊を観賞しました。少し前まで赤い大地、緑の草原を抜けてきた私達の足下は、いつのまにかアスファルトになっていたのです。なんだか我に返ったような不思議な感覚に包まれながらケニアッタ・国際空港で出国手続きを行い、セイシェル・香港を経由して成田航空に向かったのでした。

 何時しか忘れ去られたようなものが、ゆったりとした時の流れの中で確実に生きている大地、アフリカ。
 アフリカ行は、18年ぶりに思い出してもその記憶は鮮明に思い出すことができ、私達の心に深く刻み込まれる感動の旅だったようです。
 便利なものに囲まれながらも、時間に追われるように生活を続ける私達。
 アフリカでの経験は、本当の豊かさとは何かを考えさせられる旅でもありました。
 アフリカの水を飲んだものは必ずアフリカに帰ってくる・・・
 その言葉通り また是非アフリカを枕にしたいものです。
 
2003年2月10日 18回目の結婚記念日の思い出に
さくちゃんこと佐久間聡



文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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