その33 アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行)-9
Ikimono Dayori sono33

アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行) Page9

 陽が西に傾きかけた頃、万年雪をたたえたキリマンジャロの山頂が姿を現してくれました。その麓から伸びる草原にはトムソンガゼールが草を食べています。大きなアフリカゾウも悠々と歩いています。
 ブッシュの中から突然姿を現したのは、クロサイのファミリーで小さな子供を連れています。クロサイは密猟で生息数が激減し、絶滅に瀕しているため、見ることはできないだろーと思っていたのですが、子供まで見られてラッキーでした。
キリマンジャロの雪

セグロジャッカル ホロホロチョウ キリマンジャロ
トムソンガゼール トムソンガゼール クロサイ
キリマンジャロを背景に歩くアフリカゾウ クロサイ
   

 さてロッジに到着です。チェックインをし、部屋に荷物が届けられるのを確認した後で、レストランに直行です。このロッジも、自然素材をふんだんに使った趣のある平屋作りで、客室はコテージ風になっています。
 食事を済ませ、バーでビールを飲みながら、今日観察できた動物達の話に花を咲かせて、夜が更けて行くのでした。
 今日のドライブサファリで、ゆっくり車を走らせていて急にハエやアブ等が多くなり臭いがすると、ほぼ必ず近くに動物がいることを知りました。

 当たり前といえば、その通りなのですが、テレビ等の映像ではなかなか映し出されない真の野生の姿です。小さな事にも感動して眠りにつきました。
アンボセリの夕焼け  
アンボセリロッジの客室  

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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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