その33 アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行)-12
Ikimono Dayori sono33

アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行) Page12

 アンボセリでサファリ三昧の日々を過ごした後は、最後の目的地ツァボ国立公園(Tsavo National Park)に向かいます。
 ツァボ国立公園は、モンバサに至るハイウェーを挟んで西と東に分けられてますが、総面積は約20000平方キロ、四国を一周り大きくした規模で、アフリカで2番目に大きな国立公園です。
 アンボセリからは、比較的近いため少し寄り道をして、マサイ族の集落を訪ねます。
マサイ族の家屋(遠景)

 マサイ族は、誇り高き民で、他の文明にとけ込むこともなく、放牧生活を送っている部族です。ですから、集落内に入って写真撮影をする事は基本的に出来ないのですが、お金を取って撮影をさせてくれる家族もいるのです。
 集落の外周はアカシア等の枝を積み上げた塀が円形状に巡らされており、その中に、炊事用、第一婦人用、第二婦人用というように、いくつもの小さな家が点在しています。なに!第一夫人、第二婦人・・・そう、マサイは一夫多妻の家族なのです。
マサイ族の家屋
(拡大写真70K おすすめ!)

 家は、木の枝を組んで、そこに牛糞と泥を混ぜた物を塗り固めた簡易な物です。もちろん電気などなく、中にはいると真っ暗闇、細い通路で仕切られています。こういうところで生活し、広大な大地を駆け巡っていると、視力も5.0とかいうことになるのですね。
 外ではよそ行きの姿に着飾った人々が歓迎して歌を歌ったりしてくれます。黒褐色の肌に民族衣装やビーズの首飾り等が栄えて綺麗で、思わず沢山シャッターを切ってしまいました。

     
屋根に咲く花 マサイ族 マサイ族 マサイ族
第一夫人?




文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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