その33 アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行)-7
Ikimono Dayori sono33

アフリカを枕に(セイシェル・ケニア生きもの紀行) Page7


 3時間程度の仮眠の後、眠い目を擦りながら明け方近くの動物観察です。夜が白み始めると、標高5200mのケニア山がシルエットで浮かび上がってきました。朝靄の中で水場にはゾウの群やブッシュバックが集まっています。これぞアフリカ、感動的な夜明けです。
 日の出を迎えると強烈な日差しが真横から差し込みます。肌寒かった空気が徐々に暖まってきて光と影のコントラストに動物達が浮かび上がってきます。ミミグロハタオリやチャイロネズミドリ等の小鳥たちが一成に囀り始め、枝から枝へ移動していきます。ふと大径木の樹冠を見上げると、アビシニアコロブスが興味深く我々を覗き込んでいました。
水場に集まるブッシュバック
水場に集まる動物達
アバディア国立公園の夜明け シルエットで浮かび上がるケニア山
水場に集まるゾウの群れ 朝日に映えるブッシュバック
朝日に映えるブッシュバック マルミミゾウ イボイノシシ エジプトガン
ミミグロハタオリ ミミグロハタオリ マルミミゾウ
チャイロネズミドリ アビシニアコロブス
   

 さてこれでアバディア国立公園での動物観察はおしまいです。この国立公園に来た最大目的のボンゴを観察することはできなかったのですが、2人とも満足した2日間でした。荷物を預けたレストハウスで慌ただしく荷物の整理をして、次の目的地アンボセリ国立公園(Amboseli National Park)に向かいます。

後編へ

文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
お便りの宛先は、sakuchan@ikimono.net です