Ikimono Dayori sono73
2010年 沖縄本島ラナウイルス・カエルツボカビ症調査紀行−7
一旦南下し、西銘岳を巻いて西山麓に移動します。
途中でハブを見かけましたが、石垣の中に隠れてしまいました。
林道には、いつもどおりハナサキガエルが出てきていますが、なぜだか今晩はナミエガエルがたくさん姿を表してくれます。
ナミエガエル(Limnonectes namiyei)
これらを撮影している時です。
松村さんから「今晩も複数のケナガネズミが同時に姿を表して、林冠や路上で活発に動き回っていて、すごいですよ」と、電話は入りました。
こんなチャンスは、めったにありません。
ここから移動すると1時間ぐらい掛かってしまいますが、予定を変更し教えてもらったポイントに急ぐことにしましょう。
目的の林道に到着し、ゆっくり車を走らせます。
林道に入ってすぐのことです。車の20mぐらい先をケナガネズミが横切り林縁に消えました。
しばらく車を停めて林道に出てきてくれることを待ちましたが、この個体が出てくることはありませんでした。
車を少し進めると、別個体が林縁にいるのが見えました。この個体は落ち着いているようです。
観察を始めて30分ぐらい経過しましたが、時々木に登ったり、林床に降りたりを繰り返しています。
車に近づいてきてくれることを期待しましたが、その場を離れることは無いようです。
車を近づけて写真撮影に挑むか、車から降りて近づいて写真撮影に挑むか迷ったのですが、ケナガネズミがいる林縁が助手席側だったので、だめ元で車から降りて近づいて見ることにします。
ドアを開けて、ゆっくり近づきますが、予想通りケナガネズミは林の中に隠れて出てこなくなってしまいました。写真撮影ができなくて残念でしたが、充実した時間を過すことができました。
松村さんに感謝です。
4時近くに宿舎に戻りましたが、農大ヤド研グループはまだ返ってきていませんでした。
別行動をしていた彼らが、この日に撮影した貴重な写真も載せておきましょう。
アオカナヘビ(Takydromus smaragdinus)
ハロウエルアマガエル(Hyla hallowellii)
イシカワガエル(Odorrana ishikawae) | リュウキュウコノハズク |