Ikimono Dayori sono73
2010年 沖縄本島ラナウイルス・カエルツボカビ症調査紀行−6
18時30分 「ゆいゆい国頭」で待ち合わせ。
夜間調査の開始です。
今晩の予定は、農大ヤド研メンバーは座津武川で両生・爬虫類の観察とスワブ調査の実施。
松村さん夫婦は、早朝のヤンバルクイナ観察と翌早朝にフォーラムメンバーをヤンバルクイナ観察に案内することが決まっていたので、無理をしないように昨晩ケナガネズミを観察したポイントへ。
さくちゃんは、宇根先生を案内して、西銘岳方面へ。
そして、フォーラムメンバーの坂本さん・吉野さん・小勝さんは・・・・・ホテルでのんびりリゾートライフ?
さて、出発です。
2台の車で県道2号を経由して奥・与那林道を進み、スワブ調査を行いながら西銘岳へ向かいます。
ヘッドライトに照らし出されるカエルを見つけると車を停めて検体を一次捕獲し、スワブ調査を行います。
スワブ調査の様子
生きもの便り67に記述した奥川源流部の違法伐採地に差し掛かると、予想通りリュウキュウカジカガエルとオキナワアオガエルがたくさん鳴いています。
車から降り、懐中電灯片手に鳴き声がする方向に細流を歩いてみることにします。
沢の中からはホルストガエルの鳴き声も聞こえます。
足元から、リュウキュウカジカガエルが飛び跳ね、その中には抱接している個体もたくさんいます。
何百匹という単位の夥しい数のリュウキュウカジカガエルです。
シリケンイモリもたくさん集まっています。
これだけ多くのカエルやシリケンイモリがいるので、検体の採取やスワブ調査は宇根先生におまかせし、のんびりと観察や撮影を行うことにしましょう。
リュウキュウカジカガエルを狙ってヒメハブやアカマタも集まっているので、注意を促して細流の奥まで行って見ることにしましょう。
細流の中には、大きく育ったホルストガエルの幼生も見えます。
これらを撮影しながら進みます。
リュウキュウカジカガエル(Ovophis okinavensis)
抱接中のリュウキュウカジカガエル | ホルストガエル幼生(Babina holsti) |
ヒメハブ(Ovophis okinavensis) | アカマタ(Dinodon semicarinatum) |
イボイモリ (Echinotriton andersoni)
午前中、苦労したにも拘らず2個体しか確認できなかったイボイモリも、オブジェクトから出てきており、難なく4個体を確認しました。
宇根先生のところに戻ると、必要数の検体の採取は終わったようです。
車に乗り込み、奥川が併走する林道を北上しながら、沢から取水している水汲み場までやってきました。
時計は12時を回っています。
宇根先生とは、ここでお別れ。そのまま北上し国道58号に出てホテルに向かってもらいます。
さくちゃんは、両生・爬虫類を観察しながら、西銘岳西山麓の座津武川へ向かう予定です。
まずは、水汲み場付近で見つけたミナミヤモリを撮影します。撮影後、オキナワヤモリの可能性もあるため、一次捕獲し、腹部を確認しましたが、残念ながらミナミヤモリで間違いないようです。
ミナミヤモリ(Gekko hokouensis) |