その44 奄美大島・請島生きもの観察紀行−7
Ikimono Dayori sono44

奄美大島・請島生きもの観察紀行−奄美編− Page7

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 昼食のパンとバナナを頬張りながら車で北上し、イボイモリを探します。
 手鍬を使って、可能性のありそうな石や倒木をはぐること約1時間。やっと1匹目のアマミイボイモリを見付けることができました。
 ほっと一息。Timさんを呼び寄せて、写真撮影です。
アマミイボイモリアマミイボイモリ アマミイボイモリ
アマミイボイモリ
アマミイボイモリ

 心地よい疲労感に包まれて、シリケンイモリもいいけど・・・やっぱ、イボイモリはすごいなー・・・かっこいいなー・・・と思う、さくちゃんなのでした。
 時間は少し早いのですが、夜間観察に備えて、いったんホテルに戻ることにします。

三太郎峠の夜間風景  各人夕食を済ませて、午後7時に出発。
 昼間確認したヤマモモの木の下に集まるクロウサギの撮影を試みるか、三太郎峠周辺を軽く車で流すか迷ったのですが、明日は早朝から請島に移動だし、Timさんの奥さんに二晩続けて心配掛けるわけにも行かないので(昨晩は連絡が付かなかったので事故にでもあったのかと思って大変心配したらしい)、三太郎峠を軽く流して早めに帰ってくることにしました。
三太郎峠の夜間風景

 国道58号から旧道に入り、川内の集落過ぎたあたりから車のスピードを落として進みます。  三太郎峠の上りに差し掛かると、今日もオットンガエルが出迎えてくれます。昨晩、沢山写真撮影したのですが、この個体は美男子のため写真に納めます。
 その後、別のオットン君やハナサキガエル等を観察して、尾根道に差し掛かりました。
 尾根道で最初に姿をあらわしたのは、アマミヤマシギです。この個体は1m位まで近寄っても逃げずに撮影協力してくれました。
オットンガエル アマミヤマシギ
オットンガエル
アマミヤマシギ
 次に現れたのは、アカマタです。綺麗な個体なので、捕まえてTimさんに見せてあげることにします。
 アカマタは、直ぐに噛み付いてくる攻撃的なヘビなのですが、この個体は何故かおとなしい個体でした。
 尾根道をゆっくり進み、何時クロウサギが出て来ても撮影
可能なようにTimさんに準備してもらっていましたが、結局今夜は空振り。
 集落に近い場所まで戻って、リュウキュウカジカガエルを捕食中のガラスヒバアを撮影して今夜の観察は終了です。
美形アカマタ
 
美形アカマタ
アカマタを捕まえたさくちゃん
アカマタを捕まえたさくちゃん
リュウキュウカジカガエル
リュウキュウカジカガエルを捕食中のガラスヒバア
リュウキュウカジカガエル
リュウキュウカジカガエルを捕食中のガラスヒバア

 時計を見ると12時過ぎ。まだ早いのですが、友人から採集を頼まれているタシロヤモリを探しながらホテルに戻りました。
 
 6月5日の観察に続く
奄美大島・請島生きもの観察紀行・請島編に続く

文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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