その44 奄美大島・請島生きもの観察紀行−請島編−Page1
Ikimono Dayori sono44

奄美大島・請島生きもの観察紀行−請島編− Page1
住用村のマングローブ林住用村のマングローブ林
住用村のマングローブ林

 6月5日 今日は請島に移動する日です。
 8時にホテルをチェックアウトし、奄美大島と請島を結ぶ定期船が発着する古仁屋港に向かいます。
 途中、住用村のマングローブ林や古仁屋の集落が眺望できる場所に車を停めて写真撮影し、時間を費やしたのですが、予定より早く9時前には港に到着しました。
古仁屋港の遠景
古仁屋港の遠景

 港内は加計呂麻島や与路島に渡ると思われる定期船や水上タクシーが沢山停泊し、賑わっています。
 さっそく、請島行きの乗船券を購入し、乗船名簿に記入します。
 港のスパーで昼食用のバナナやパンなどを買い込んで、請島行きの定期船を探しますが、それらしき船が見あたりません。

思わず、自宅に連絡するさくちゃん  何人かの人に尋ねて、やっと請島行きの船を確認。
 こ・こ・これー。こんな船で行くのー。だ・だいじょうぶなの・・?
 小さくて、相当年季の入った木造船です。 あまりの迫力に、妻に電話し、状況を説明するさくちゃんなのでした。
 電話を終えて、天井に頭をぶつけないようにして乗船開始。上客は我々2人を含めて4人。まあ、4人も乗ればほぼ満員状態なのだけど・・・・。
思わず、自宅に連絡するさくちゃん
定期船や海上タクシーで賑わう古仁屋港 請島に渡る恐怖の代船
定期船や海上タクシーで賑わう古仁屋港 請島に渡る恐怖の代船

 乗り合わせた、親切なおじさんによると、今、定期船は点検のためにドックに入っていて、この船は代船なのだが、「男はつらいよ」の最終作「寅次郎 紅の花」のロケに使用した、由緒正しい船とのこと。
 なるほど・なるほど。ペンキを塗り重ねた色合いや扉の錆具合、船長の風貌などなど、なかなか趣があるとも言える・・・かも?
 今はなき渥美清のサインもしっかり残っていました。
 いよいよ出港。後ろについてくる船は、与路島行きの代船です。
 船は加計呂麻島に添って進みます。加計呂麻島の複雑な海岸線や海岸植生を間近に観察できる快適な船旅なのですが、Timさんの表情が硬いのが気になります。そう、Timさんは船酔いと戦っているのです。
 約1時間の船旅で請島の池地港に到着です。

船長さん 神妙な面もちのTimさん(壁に貼られているのがサイン)
船長さん
神妙な面もちのTimさん(壁に貼られているのがサイン)
小さな窓から見える景色 後を付いてくる船と加計呂麻島の岩礁
小さな窓から見える景色
後を付いてくる船と加計呂麻島の岩礁


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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