Ikimono
Dayori sono44 |
奄美大島・請島生きもの観察紀行−奄美編− Page5 |
6月4日 奄美大島2日目。 眠い目を擦りながら9時にホテルを出発。コンビニで昼食と飲み物を買い込んで国道を南下します。 今朝の4時近くにホテルにたどり着いて、少ししか寝ていないので眠いのも当たり前です。 まず最初に向かったのは、住用村の川内川上流。以前から気になっていた場所です。 川内集落を過ぎると、未舗装の林道となり、またもや悪路走行です。 これ以上は車では無理でっしゃろ、というところで車を停めて調査開始です。 谷地形の箇所は、適度に湿り気もあり、いかにもイボイモリが隠れていそうな石も点在しています。 |
手鍬を使って、石をはぐりながら進んでいくと、右手に大きな滝があり、イシガキチョウやテングチョウが給水に訪れています。 滝の周辺の石を片っ端からひっくり返すのですがイボイモリは出てきてくれません。 1時間ぐらい探しましたが、1匹も観察でません。 Timさんの顔が、シリケンイモリを見たいよーと訴えかけているように見えたので、さっさと諦めて、昨晩多くのシリケンイモリやイシカワガエルの幼生を観察した場所に移動することにします。 |
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イシガキチョウ※拡大あり |
国道と県道を使って一機に宇検村まで南下し、そこから北上して中央林道に入ります。 昨晩、多くのアマミノクロウサギを観察した場所に差し掛かると、林道に沢山の糞が残っています。 |
クロウサギの糞を撮影中のさくちゃん |
クロウサギの糞 |
車から降りて、周辺を観察すると、アマミノクロウサギの糞に混じってヤマモモの実や種が沢山落ちているのに気付きました。 その場を見上げると2本のヤマモモの木に沢山の実が成っています。 どうやら、昨晩観察したアマミノクロウサギの多くは、このヤマモモの実を食べに集まっていたようです。 さっそく、我々も完熟のヤマモモを口に含みます。 |
ヤマモモ |
Timさんは、ヤマモモの実を食べたことがないので、おっかなびっくりで口に含んでいますが、さくちゃんはヤマモモの実が大好きです。ヤマモモ酒もいいけどね。 宮島に住んでいた小さい頃、夏になるとの捕虫網を使い、ヤマモモの実を沢山採って食べた記憶がよみがえります。あれから30年以上、あの木はまだ生えているのかなー。 さて、いつまでもウサギの糞の写真を撮ったりヤマモモの実を食べているわけにはいきません。シリケンイモリが沢山いた池に向かいます。 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |