Ikimono
Dayori sono35 |
東南アジア・珍奇植物観察の旅(ボルネオ島キナバル山編) Page8 |
※ は拡大写真別バージョン |
さて、最後に見つけたウツボカズラは、キナバルエンシス・ウツボカズラ(N.X
kinabaluensis)です。キナバルエンシスは、ビロード・ウツボカズラとラジャ・ウツボカズラ(N.rajah)の雑種と考えられています。私が見つけた個体は、ビロードの要素が強いキナバルエンシスでした。 雑種の片割れで30cm以上もある捕虫嚢を持ったラジャ・ウツボカズラを見つけたかったのですが、残念ながら最後まで見付けることはできませんでした。 雲霧林特有の霧が立ちこめてきたため、他の植物を観察しながら下山することにします。 |
|
キナバルエンシス・ウツボカズラ |
|
水場では相変わらず多くの登山者とガイドが休憩しています。山小屋で一泊して、早朝に登頂を目指すグループです。 ますます雲霧が深くなってきそうなので急いで登山道を下りました。 最後にあるちょっとした上り坂がやたらと長く感じますが、充実した疲労感に包まれて登山ゲートに到着しました。 |
水場の風景 |
登山道の様子 |
蘇苔林(内景観) |
霧がかかる蘇苔林 |
蘇苔林(外景観) |
ここからはいつものパターンで、公園本部まで車で移動し、重厚な下部山地林を眺めながらレストランのテラスで冷えたビールで咽を潤します。ほっと一息です。 その後はポーリン温泉で一汗流してホテルに向かうのですが、ポーリン温泉やキナバル山以外の話しは、別の機会に取り上げたいと思っています。 今回の生きもの便り「東南アジア珍奇植物の旅(ボルネオ島キナバル山編)」はこれでおしまいです。 |
11月1 さくちゃんこと佐久間聡 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
お便りの宛先は、delias@ss.iij4u.or.jp です |