Ikimono
Dayori sono57 |
冬の沖縄本島生きもの観察紀行 Page7 |
12月23日 |
9:00にホテルを出発。 今日の予定は、3人で国道を南下して中部産のイボイモリを観察後、Timさんたちと別れてさらに南下し、南部のシリケンイモリを観察する予定です。 まずは、待ち合わせ場所の道の駅で3人の長靴を消毒し、車二台で国道58号を南下します。 |
目的地に到着後、Maxさんに中部産のイボイモリの特徴や生息状況を説明し、早速イボイモリの観察開始です。 沢に下りて、イボイモリが隠れていそうな、石や板を次々にはぐっていきますが、なかなか見つけることができません。 やっとの思いで、石の下と粗大ゴミの下から2匹の成体を見つけました。 |
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イボイモリを捜すMaxさん |
中部産イボイモリ |
3人で写真撮影し、石を元の位置に戻します。これでTimさん達と別れて、南部のシリケンイモリの観察に向かうことにします。 長靴を消毒し、2人に挨拶し、楽しい時間を共有できたことに感謝して車に乗り込みます。最初の目的地は、城址に残る水田です。 いつもの場所に車を停めて、カメラを片手に水田に向かいます。 駐車場の近くの木に、ナナホシキンカメムシが集まっているのを見つけました。 |
しばらく撮影後、光もの(綺麗な昆虫)が大好きな、お蝶婦人のお土産に少しだけ採集しておくことにします。 水田には、多くのシリケンイモリが集まっており、北部と同じように、繁殖行動真っ盛りです。 |
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ナナホシキンカメムシ | 多くのシリケンイモリが集まる水田 |
水中に張り出した草には、シリケンイモリが卵を産みつけています。 別のクレソン畑では、お腹を上にして、クレソンに産卵中の個体もたくさんいます。 |
シリケンイモリの卵 |
求愛行動を繰り返す複数の雄 | クレソンに産卵する雌 |
数は少ないのですが、南部産特有の白班が発達した個体も観察できます。 シリケンイモリの超綺麗どころをピックアップして写真撮影しておきましょう。 |
南部産シリケンイモリ(特に綺麗な個体) |
さて、全ての調査はこれで終了です。 車に戻り、車中に散在している調査用具を片付けて空港に向かいました。 この、観察旅行から、既に4ヶ月が過ぎてしまいました。 この間に、多くの仕事を片付け、トウキョウサンショウウオの生息状況調査とカエルツボカビ症のスワブ調査を行うなど、目が回るような忙しさでした。 PCの誤操作で、写真データを消してしまうというアクシデントもありました。写真データは、復旧ソフトにより大部分のデータを復旧することができ、やっとのことで、この生きもの便りもアップすることができました。 気付くと、イボイモリの繁殖期ではないですか・・・・・ あ〜・・・またまた南西諸島病によるものと思われる禁断症状が・・・・ ピィ〜ヤァ〜・ピィ〜ヤァ〜・・・トクノピ〜ヤァ〜(徳之島)・・・・・ |
こりゃ重症だ! |
2008年4月27日 さくちゃんこと佐久間聡 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |