その55 イボイモリ観察紀行−1
Ikimono Dayori sono55
イボイモリ観察紀行 Page1

チャラ チャッ チャッ チャラッチャ〜 ♪
チャラ チャッ チャッ チャラッチャ〜 ♪
チャラチャ〜 チャラ チャッ チャッ チャラッチャ〜 ♪
南から 南から 何かが聞こえてる〜 僕は それを〜 北〜で受け止める〜 ♪
い〜き〜な〜り〜 聞こえて来た〜 ♪
南から 聞こえて来た〜 ♪
不意に 聞こえて来た〜あ〜 ♪
南から 「おいで」 と聞こえて来た〜あ〜 ♪
僕は〜それを受け止め南へ向かう〜 ♪


 てな感じで、南西諸島病の禁断症状がピークに達し、幻覚が見え始めたので、6月1日〜3日の3日間、沖縄本島で治療(両生爬虫類の観察)を行なってきました。
 今回は気ままな一人旅。イボイモリの成体や幼生、沖縄本島特産のカエルや爬虫類の写真をデジタルカメラでのんびり撮影する予定です。

中部産イボイモリが生息する沢 6月1日
 4時半に起床。YCATから直通バスで羽田空港へ向い、6:20発那覇行きに乗り込み8:50には那覇空港に到着しました。
 空港で機内預かりの荷物を受け取り、予約していたレンタカーに乗り込みます。
 高速道路を使って沖縄北ICまで移動し、そこから中部産のイボイモリを観察しながら徐々に北上し、ヤンバルに向かう予定です。
 まずは、いつも観察している、うるま市(旧具志川市)のポイントです。
 車を停め、樹林を抜けて渓流に分け入ります。
 渓流の水たまりに多くのイボイモリの幼生がいるのが確認できますが、まずは成体の観察です。

 以前からイボイモリが隠れやすいように置いていた石や古タイヤをはぐっていきます。

中部産イボイモリが生息する沢

 いくつかの石をはぐると2匹の成体が隠れていました。
 中部産の個体としては、2匹とも大型です。今年も無事に出会うことができました。写真撮影をして石を元の位置に戻します。

沖縄中部(うるま市)産 イボイモリ(成体) 沖縄中部(うるま市)産 イボイモリ(成体)
沖縄中部(うるま市)産 イボイモリ(成体)

 さて、お次は幼生の写真撮影です。今年孵化した幼生が沢山泳いでいます。
  よーく観察すると、体長が倍近く大きい個体もいます。越冬した幼生か早い時期に孵化した幼生だと思われます。

中部産イボイモリ(幼生)
イボイモリ(越冬幼生と当年幼生)
中部産イボイモリ(幼生)
a・b
 中部産イボイモリ(幼生)
 イボイモリ(越冬幼生と当年幼生)

 思いがけず、沢山の幼生が観察できたので、さっさと次のポイントへ移動です。
 でも次のポイントは、気分が重くなる場所です。
 その場所は、恩納村の沖縄科学技術大学院大学予定地です。

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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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