その27 冬の徳之島、イボイモリ採集の旅-6
Ikimono Dayori sono27
冬の徳之島、イボイモリ採集の旅 Page6

 のんびりとチェックアウトを済まし、10時過ぎにホテルをスタートし、徳之島の観光スポットを訪ねます。まずは、北部のムシロ瀬の奇岩と海岸の自然植生を見て記念写真を撮りました。海岸に流木が流れ着いていたのでひっくり返してみると変わった模様のヤモリの幼体が出てきました。ミナミヤモリかもしれません。
ムシロ瀬
ムシロ瀬の流木で見つけた
ミナミヤモリ?の幼体

 次に訪れたのはソテツトンネルです。集落や畑の防風林として植えられたソテツがトンネルのように重なった所です。犬の門蓋(インノジョウフタ)という、海岸線の奇岩群も見ました。どこも想像以上の迫力で楽しかったです。
 徳之島の最北部からは奄美大島を望むことが出来ました。今年5月の奄美大島でイボイモリを3匹しか見つけられなかった事や夜間調査のフィルムを落としてしまったことが思い出されます。
 徳之島での成果を踏まえ、濃紺の海の向こうにはっきりと見える奄美大島に向かって、リベンジを誓う2人なのでした。
ソテツトンネル
 
 
金見崎越しに見る奄美大島
犬の門蓋(メガネ岩)
ソテツによる防風林の俯瞰

 さて早いもので、今年も終わろうとしています。今年一年ご愛読いただきまして本当にありがとうございました。また、この生きもの便りを陰で支えてくれているしのぶちゃん、並びに同好の仲間達に心から感謝いたします。
 今年の生きもの便りは、紀行文ばかりで、身近な生きものを紹介出来なかったことが心残りです。来年もできるだけコンスタントに、生きものの話を掲載していきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
 21世紀最初の年は、明るい話題の少ない激動の年だったように思います。
来年は明るい話題が多く、皆様にとっても良き年となりますようお祈り申し上げます。
 
12月16日 さくちゃんこと佐久間聡