その27 冬の徳之島、イボイモリ採集の旅-1
Ikimono Dayori sono27
冬の徳之島、イボイモリ採集の旅 Page1

 12月7日から9日までの3日間、徳之島に行って来ました。
 皆さんは徳之島をご存知ですか?
 徳之島は鹿児島県に属し、鹿児島県本土から南へ約470Km、奄美群島のほぼ中央に位置する周囲84Kmの島です。
 徳之島は昔から闘牛で有名な島なのですが、最近ではマラソン選手の高橋尚子が合宿を行ったり実業団マラソンの練習コースの島として知名度を高めています。
 生物的には奄美大島のすぐ南に位置するため、アマミノクロウサギやイボイモリ、アカボシゴマダラ等、奄美大島との共有種の他に特産種のオビトカゲモドキを産するなど興味深い島です。
徳之島空港

闘牛場と牛
尚子ロードのモニュメントでポーズを決める妻

 さて今回の徳之島の目的は、5月の奄美大島に続き奄美群島第2弾として、イボイモリの生態観察と写真撮影及び飼育下繁殖用成体の採集です。徳之島は初めて入る島なので未知の部分が多いのですが、いままでの沖縄・奄美の経験をふまえてどのくらい成果があげられるか、期待に胸を膨らませて12月7日の朝を迎えました。
 毎度の事ながらアシスタント役の妻との今年最後の南西諸島調査、否が応でも力が入ります。
朝6時半に我が家を出発し、羽田から鹿児島経由で12時近くに徳之島に到着しました。
空港でレンタカーに乗り換え、さっそく調査開始です。

 地図を見ながら最初に訪れたのは、宮崎県在住の同好の友人Hさんから教わったポイントです。
 彼自身は徳之島でイボイモリを見つけた経験は無いのですが、オビトカゲモドキを見つけたポイントで、イボイモリも生息していそうだということで紹介してくれた場所です。
 ポイントに到着して土地利用や植生を見た第一印象は、ここはダメだ!!でした。
 それは、今まで沢山観察してきた沖縄本島北部産(ヤンバル)の生息環境とあまりに違いすぎていたからです。でも始めての場所なので、とりあえず調査してみることにします。
イボイモリを最初に見つけた丘陵地

 樹林地(二次林)に隣接している未舗装で凸凹の農道を車で進むと、農耕車によってできた水溜まりがあちこちに有るのが見えました。
 車から降りて水溜まりに近づくとヘビがいるのが見えます。ガラスヒバァです。きっとカエルを食べに出てきたのでしょう。捕まえて写真を撮ってリリースしてやりました。
写真:ガラスヒバァ


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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