その45 石垣島弾丸旅行(コテージぷかぴー訪問・生きものの紹介が少なくてゴメンネ旅行)記−4
Ikimono Dayori sono45

石垣島弾丸旅行記 Page4
−コテージぷかぴー訪問・生きものの紹介が少なくてゴメンネ旅行−

 みんな腹ぺこなのですが、吹通川のマングローブ林を観察して食事にすることにします。
 ターチ(長男)は、眠くなったのとお腹がすきすぎて、ふてくされて車から出ようとしないため、あやちゃん(長女)とマングローブ林のある川に降りてゆきます。
 シオマネキミナミトビハゼが沢山います。
 あやちゃんと一緒にヤエヤマヒルギの種子を採集します。
 ヒルギ科の種子は、胎生種子と言われ、種子が母樹に付いている状態で発芽して苗木になり、ぶら下がっています。
ヤエヤマヒルギの胎生種子
ヤエヤマヒルギの胎生種子

 胎生種子が母樹から落下すると、泥に刺さったり、潮に運ばれて根を出して生育します。
 マングローブ林をバックに記念撮影し、ターチお待ちかねの遅い昼食を済ませてぷかぴーに戻りました。
吹通川のマングローブ林
吹通川のマングローブ林

 コテージで一休み後、7時からやそくん達と夕食です。
 たけちゃん・いずみさんの島の食材を上手く使った美味しい手料理を食べながら酒が進みます。
 自然好き、沖縄好き、酒好きで、食べること、ワイワイ事大好き人間が集まっているので、話や酒が進まないはずがありません。
 ふと気が付くと1時を回っています。
 子供達も眠そうだし、やそくん達は早朝から体験ダイビング、そしてさくちゃんは少し仮眠した後で夜間観察を目論んでいるため、コテージに戻ることにします。

 午前4時、みんなが寝静まっている中、一人起き出して於茂登岳へ向かいます。
 八重山の朝は遅く まだ太陽も目覚めていません。道路のいたるところにオオヒキガエルが出てきています。悪名高い外来のカエルです。
 於茂登トンネルの湧水池の周辺では、オオヒキガエルリュウキュウカジカガエルヤエヤマアオガエルリュウキュウアカガエルなどの止水性のカエル達が沢山います。
 何度か写真撮影を試みますが、ストロボの調子が悪く断念。
 於茂登岳の登山口に車を停めて登山道を歩きます。オオハナサキガエルコガタハナサキガエルが登山道沿いでジャンプします。ピイ・ピイと鳴いているのはアイフィンガーガエルです。アイフィンガーガエルの繁殖は、樹洞に溜まった水に産卵し、孵化したオタマジャクシは、雌が餌として産み付ける無精卵を食べて育つというユニークなカエルです。
 お目当てのヘビを見付けられないまま、夜が明けてきました。

 アカショウビンが近くでキョロロロローと盛んに鳴いているので、今まで下ばかり見ていたことにはっと我に返り、辺りをみまわしてみると、カンムリワシが電線に止まってまさに獲物を狙っています。うーん!飽きさせないこの風景。
 時計を見ると7時を回っています。みんなも起きだしてくる時間なのでゆっくり車を走らせ、動物を探しながらぷかぴーへ戻ります。
 途中、道路の側溝に落ちていた、ミナミイシガメを救って写真撮影。救ってやったのに、カメラを向けると首を引っ込めてしまう・・・恩知らずめ!
カンムリワシ
ミナミイシガメ
カンムリワシ
ミナミイシガメ

セマルハコガメ
セマルハコガメ
セマルハコガメ
甲に付いているダニ
 荒川の近くでまたまたカメさん発見。今度はヤエヤマセマルハコガメです。
 セマルハコガメという和名は、背甲が高く盛り上がり、胸甲と腹甲の間にある蝶番によって、驚くと甲を閉じて箱のようになることから付けられています。
 この個体は、よく見ると大きなダニが沢山付いていたので、除去してやり、子供達に見せた後でリリースしました。
写真
左上:セマルハコガメ
左下:甲に付いているダニ
右下:セマルハコガメ甲を閉じかけた状態
セマルハコガメ甲を閉じかけた状態


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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