Ikimono
Dayori sono45 |
石垣島弾丸旅行記 Page3 |
−コテージぷかぴー訪問・生きものの紹介が少なくてゴメンネ旅行− |
小休止の後で、シュノーケルの3点セット(マスク・シュノーケル・フィン)を借りて、海遊びに出発。 まずは、川平へ。駐車場に車を停めて海岸まで歩いてみます。観光船が随分増えましたが、海の綺麗さは昔のままです。イシガキトカゲが隆起珊瑚の上を這い、リュウキュウクマゼミが忙しく鳴いています。 海岸や展望台で記念写真を撮って、米原海岸へ移動します。 |
|
リュウキュウクマゼミ |
川平湾の風景 |
川平湾の風景 |
川平湾で記念撮影 |
アダンの実 |
米原海岸の左端(荒川側)、岩礁の手前に陣取ってかわるがわる岩陰で水着に“生”着替えです。 次は、3点セットの装着方法説明です。マスクのくもり止めの方法や装着の時の留意点、マウスピースのくわえ方、フィンを付けたときの立ち上がり方・歩き方等々を説明して、ビーチからエントリーです。きれいな波打ち際から進んでいくと、もうすでに足下には小さな魚達がまとわりつき、はるかに波立つリーフエッジに向けて気持ちがわくわくしてきます。 さあシュノーケリング開始! ハナダイやスズメダイの仲間が珊瑚礁の近くで群れています。チョウチョウウオの仲間も沢山います。ガレキサンゴをつつきながらブダイの群れが通り過ぎます。 大きなイソギンチャク内で見え隠れしているカクレクマノミを発見。妻や子供達は、自然下のカクレクマノミを見るのが初めてなので大変喜んでいます。フィンや手で脅しても決してイソギンチャクから離れようとしません。 自然環境や生態をねじ曲げた極悪映画「ファインディング・ニモ」を見て、あれがクマノミの生態だと思われては困るのです。 リーフ内の魚達を観察し、子供達に魚の説明をしながらリーフエッジまで進みます。 興奮さめやらぬ子供達を落ちつかせて、リーフエッジでの沈降方法、シュノーケルクリアー、耳抜き等留意点を説明し、何度か練習させた後で、エッジに沿って再びシュノーケルの開始です。 ここからが本番。リーフエッジのようなエコトーン(環境移行帯)には様々な魚が集まっています。 潮通しのよい環境を好むツノダシや派手なキンチャクダイ、モンガラカワハギが潮にのって沸き上がってきます。あざやかな色の魚達にみんなで次々指さし確認。ふりかえると、深みにそそいでくる光のカーテンの中を美味しそうなグルクンの群れが通り過ぎます。 静かな興奮状態の水中から抜け出て海面をながめていると、そこここにアジサシが盛んにダイブしています。そこに子供達を誘導して潜らせます。 テンジクダイの様な小魚の群れにアジの仲間がアタックしています。その度に小魚が逃げ回り、水面を跳ね、それをアジサシが狙っているのです。 水族館では決して見ることのできない生態系を目の当たりにして、妻や子供達は盛んに水中を覗いて楽しんでいますが、おじさんは、仰向けに浮かんで、ぷかぷかと波にゆられながら、青空を背景に白いアジサシの飛翔とダイブを眺めているのでした。 リーフの外側は水温が低く、子供達の唇も変色してきているので、そろそろビーチへ戻ることにします。 ヘラヤガラやフグの仲間、高級魚のハタの仲間などを観察しながらビーチに戻り付いたら午後の3時を回っていました。 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |