Ikimono
Dayori sono34 |
東南アジア珍奇植物の旅(西スマトラ編) Page2 |
朝食を済ませて、急いでチェックアウトを行い、ブキティンギに向けて出発です。 ブキティンギはパダンから45km程度の行程ですが、悪路のため2時間近くかかってしまいます。ドリアンのシーズンらしく、途中の道路沿いの店で沢山売っています。早速立ち寄って味見です。濃厚な味と臭い・・・これに填ったらやめられません。さすがに果物の王様です。ついつい食べ過ぎてしまいました。 |
ドリアンを売る店 |
ブキティンギは、標高950前後のアガム盆地の中央にあり、ミナンカバウ族の村です。ミナンカバウ族は、彼らが崇拝する水牛の角を象った伝統家屋に住み、母系社会を形成し、今でも継承している民族です。 村は、周囲を緑深い山々に囲まれた中に、伝統的な家屋が点在し、その周辺に豊かに水をたたえた水田が広がる、まるで桃源郷のようなところです。 |
昔ながらの草葺き屋根 |
まずはホテルにチェックインし、今回の旅の目的である、「世界最大の花」「幻の花」と称されるラフレシア アルノルディイ(Rafflesia arnoldi)の情報を得るために、森林局のスタッフ宅を訪ねることにします。日本からのお土産と途中で買ったタバコを渡して一通りの挨拶を済ませ、明日からの行程と観察地を相談しアドバイスを受けます。応接間に案内されて、コピ(インドネシア風コーヒー)を頂きながら和気藹々と話が弾みます。 |
その結果、観察初日は単独行動でバタン・パルプー(Batan
Palupuh)にあるラフレシア保護区に行き、2日目、3日目は森林局のスタッフとサゴ山(Mt Sago)とその周辺でラフレシアとハナショクダイオオコンニャク(Amorphophallus
titanum)の生育地を観察することに決まりました。 以外と簡単に話がまとまったため、村を散策しながらホテルに向かいました。伝統文化が息づく、美しくすばらしい村です。織物工房で、ミナンカバウ族の伝統的な織物が購入できて大満足の一日でした。明日からが楽しみです。 |
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ミナンカバウ族の布 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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