Ikimono
Dayori sono48 |
春の沖縄本島生きもの観察紀行 その3−1 |
今日が最終日です。 今日の予定は、山原(ヤンバル)から一機に南部に移動し、知念村にある斎場御嶽でTimさん達と合流した後で、南部のシリケンイモリが生息する場所を何か所か案内し、Timさんワールドにどっぷりと浸る予定です。 御嶽(うたき)とは、南西諸島に広く分布している聖地の総称なのですが、その中で斎場御嶽は琉球王国で最高の聖地で、世界遺産にも登録されています。 |
予定時間に、無事Timさん達と合流出来て、まずは、斎場御嶽の駐車場に隣接した池から観察開始です。 この池は、駐車場整備に伴って、水辺や湿地に生息する生物たちの生息・生育環境を創出することを目的に設置された池で、設置当初、両生類は少なかったのですが、今では多くのカエルやシリケンイモリを観察することができます。 |
|
写真:斎場御嶽の駐車場横の池 |
水辺の草地でたくさん跳ねているのはリュウキュウカジカガエルとヒメアマガエルです。 |
ヒメアマガエルは、日本最小のカエル(20〜30mm、)で、南西諸島に広く生息しているのですが、体色が茶褐色なこと、小さいこと、ジャンプ力が強いことから、なかなか上手く撮影できない種です。 |
2種のカエルやシリケンイモリを撮影して、斎場御嶽の中にある砲弾池に向かいます。途中で、オキナワキノボリトカゲを見付けて、これも撮影。 砲弾池は、沖縄戦において被弾した跡に水が溜まってできた池で、シリケンイモリが多産しています。でも今日は、多くのオキナワアオガエルが鳴いていたものの、池が濁っていたためシリケンイモリは確認できませんでした。 |
|
||||
池の周りを歩きながら、倒木をひっくり返してしてシリケンイモリをさがしたり、木々の葉に集まっているナナホシキンカメムシを撮影し次の目的地へ向かいました。 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |