Ikimono
Dayori sono48 |
春の沖縄本島生きもの観察紀行 その1−3 |
まず最初にヘッドライトに照らし出されたのは、オキナワアオガエルです。 林道に出て来たアオガエルの仲間は、車のヘッドライトに照らされるとすぐにうずくまってしまい、何時も様にならないポーズです。そこで、しかたなく正面からの顔写真とひっくり返してお腹の写真を撮影しました。 しかし、なんちゅう顔しとんねん・・・・ショボ!! その後、大型の♀個体も見付けたのでこれも写真撮影です。カラカラに乾燥した林道なのですが、なぜか多くのオキナワアオガエルが出てきている夜でした。 |
※小さい写真はクリックすると拡大写真が表示されます |
オキナワアオガエル♂ |
オキナワアオガエル♂ |
オキナワアオガエル♀ |
次にヘッドライトに照らし出されたのは、ヒメハブです。前回Timさんと訪れた奄美大島では何故か見付けることができなかったため、今回は是非、観察させてあげたかったヘビです。 イヤーン・・・太くって・大きーい!と頬を赤らめてしまいそうな、大型で迫力のある個体です。注意深く撮影して先に進みます。 |
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ヒメハブ |
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しばらく進むと、助手席に座っていたTimさんが、ストップ・ストップ・・・アンデルソニ!!と叫びました。 えーほんとー・・・popei(シリケンイモリ沖縄亜種)じゃないのーと言いながら車を停めて確認すると、本当にイボイモリです。 御主・・・なかなか腕を上げたのー! よろしい! |
イボイモリは前脚を伸ばした独特なポーズを決めて、林道の真ん中でじっとしています。 んんーん・・良いポーズだナー・カッコイイナー・凄いナー・・・おもわず道路に寝そべって、シャッターを切り続けました。 |
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イボイモリを撮影するさくちゃん |
林道に姿を現したイボイモリ 実にかっこいい!! |
夜間の生きものを観察するために何十回もこの林道を訪れていますが、林道に出てきているイボイモリを観察することはめったにありません。なぜか今夜は、この個体意外にも20匹近くの個体が林道に姿をあらわしてくれました。おそらく、繁殖のために活動が活発化したピークにあたったのだろと思われます。 何回かイボイモリを見付けて撮影しながら、何時も観察している路肩に設置してある雨水桝までやってきました。 |
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雨水桝内に潜むヒメハブ |
この雨水桝では何時もシリケンイモリとヒメハブを観察することができます。Timさん達に説明し、どれどれと雨水桝を覗き込むと・・・・いました・いました、いつものシリケン君にヒメハブ君。それに加えて今回はオキナワアオガエル君とイボイモリ君も同居しています。いえいえ、イボイモリは産卵に訪れた雌のようなのでイボ姫かな。 時計を見ると12時をまわっています。 予定時間を過ぎていますが、もう少し北上したところにある水汲み場でカエルを観察して、今夜の観察を終えることにします。 |
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雨水桝に産卵に訪れたイボイモリ |
途中でハナサキガエルの亜成体を見付けて観察し、水汲み場に到着しました。 この場所はリュウキュウカジカガエルとナミエガエルが多産し、時々イシカワガエルも姿を |
あらわすのですが、今夜はナミエ君の姿がありません。 Timさんがナミエガエルの観察をしたいと言っていたので、残念ですがリュウキュウカジカガエルの写真を撮影して今晩の観察を終えました。 |
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春の沖縄本島生きもの観察紀行 その2に続く |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |