その32 冬の奄美大島、生きもの紀行-5
Ikimono Dayori sono32

冬の奄美大島、生きもの紀行 Page5

アマミノクロウサギの糞
 22日 慌ただしく帰り支度を済ませ、10時頃にチェックアウト。観光がてら自然保護センターに立ち寄った後で、南部の湯湾岳に向かいました。湯湾岳に到着する頃に、急速に天候が回復し、強い日差しが差し込むようになってきました。
 明け方に排泄したと思われるアマミノクロウサギの糞が、林道のまん中に転がっています。昨晩、もう少し粘って見るべきだったのかもしれません。
アマミノクロウサギの糞

 次は、マングローブ林をシーカヤックで観察したーいと言う、もりちゃん夫婦のリクエストで、住用村に向かいます。

 シーカヤックのレンタル場所に着いて、発見したのは・・・なんと両足を縛られたリュウキュウイノシシです。今朝、ワナ猟で捕まえたとのこと。ニホンイノシシと比べるとあきらかに小型のイノシシです。
 ヤンバルの森で単独夜間観察をしていて、不意にリュウキュウイノシシと出会って腰を抜かした記憶がよみがえってきました。この捕まえられたイノシシは猟師の胃袋におさまってしまい、年を越せなかった事は言うまでもありません。
リュウキュウイノシシ
リュウキュウイノシシ

 全ての行程を終了し、空港でお土産や島酒を買い込んで心地よいGに身をゆだねるのでした。

林道の様子
 今回の生きもの便りはこれでおしまいです。
 昨年中は、ご愛読いただきまして本当にありがとうございました。また、同好の仲間達に心から感謝いたします。
 今年の生きもの便りは、紀行文ばかりでなく、身近な生きもの達を紹介するように心がけたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。
 皆様にとっても良き年となりますようお祈り申し上げます。
1月31日   さくちゃんこと佐久間聡
林道の様子
 


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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