Ikimono Dayori sono78
2011年 沖縄本島ラナウイルス・カエルツボカビ症調査紀行−4
2月10日 今日の予定は、与那川流域でイボイモリとシリケンイモリの調査です。
10:00道の駅「道の駅ゆいゆい国頭」で集合。
さっそく与那川流域に向けて出発です。
道路脇に車を停め、調査用具をザックに詰め、カメラをセットし、手鍬を持って林道を進みます。
昨晩の雨で下草が濡れ、ものすごい湿度です。
未舗装の林道を進む宇根先生達
包接しているリュウキュウアカガエルを見つけました。
リュウキュウアカガエルの繁殖期は11月下旬から4月下旬までだらだらと続くのですが、概ねピークは12月です。
包接中のリュウキュウアカガエル(Rana sp.)
地面が濡れているからでしょう。シリケンイモリが比較的多く歩いています。
全ての個体を一時捕獲して、ヒルが付着していないかチェックします。
ヒルを採取する宇根先生と佐藤先生
イボイモリが潜んでいそうなオブジェクトをはぐりながら進みますが、1個体しか見つけられないまま、沢との合流部までやってきました。
ここからは、沢を歩き上流部に向かいます。
このイボイモリが多産する沢を見つけ、通い始めて20年以上の歳月が流れました。
初めて子供達をこの沢に連れて来た時、長女は小学2年生、長男は保育園児だったのですが、現在、長女は大学4年生、長男は大学1年生です。
30分ぐらい沢を歩くと、イボイモリが多産するエリアに到着します。
ザックを置き、身軽になって、イボイモリ探しに専念しましょう。
いつもイボイモリが潜んでいるオブジェクトをはぐると、ハナサキガエルとホルストガエルが現れました。
爆睡中だったのか、じっとしているため全員で写真撮影を行い、その後でスワブ調査を行うことにします。
ホルストガエル(Babina holsti)亜成体とハナサキガエル(Odorrana narina)
写真撮影とスワブ調査を行う宇根先生と佐藤先生
イボイモリは、2時間程度調査で5匹見つけ、ヒルの付着のチェックと採取、スワブ調査を行いました。
これですべての調査を終了することにします。
やんばる野生生物保護センターで荷物をパッキングし、宿泊棟のガギを返却した後で、リニューアルされた展示室を見学し、帰路に付きました。
ヒルが付着したシリケンイモリ