Ikimono Dayori sono61
真夏の沖縄本島家族旅行 Page5
7月27日
イボイモリの幼生が多産する細流 |
早朝に起き出して、一人のこのこイボイモリに会いに出かけます。
チェックアウトまでにホテルに戻る必要があるため、観察時間は移動時間を含んで2時間しかありません。
いつもの場所に車を停めて、沢に向かいます。
途中の細流に上陸間近のイボイモリの幼生がたくさんいるのですが、大粒の雨が降り始めたため写真撮影どころではありません。
残念ですが、先を急ぐことにします。
びしょ濡れになりながら、沢に到着。
ここからは、イボイモリを捜しながら上流に向かいます。
手鍬を使って、めぼしい石をはぐっていくと、最初に出てきたのは、大型のガラスヒバァです。
ラスヒバァは、奄美諸島・沖縄諸島の大半の島々に分布する日本固有種で、田圃や湿地、沢などの湿潤地に多く生息し、主にカエルやオタマジャクシを好んで捕食します。
ガラスヒバァ(Amphiesma pryeri) |
イボイモリ( Echinotriton andersoni ) |
石の下で、逃げないでじっとしてくれているのですが、レンズが曇ってなかなかうまく撮影できません。
レンズを拭きながら、やっと撮影しました。
さて、イボイモリはというと、石の下に潜む複数の個体を観察して、継続して調査を行っているポイントまでやってきました。
土砂降りの雨の中、毎年挨拶しているトタンの主とも対面です。
写真撮影を行ない、車を停めているところまで戻ることにします。
背丈ほどある草を掻き分けながら歩いていると、足元で小さなカメが目に付きました。
リュウキュウヤマガメの幼体です。
リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)の幼体 |
ホテルのプライベートビーチで遊ぶ子供達 |
リュウキュウヤマガメの幼体を観察するのは初めてです。
前日に、側溝に落ちて這い出せないでいる成体を助けてやったので、その恩返しかも・・・・・。
ホテルに戻り、調査用具などをパッキングし車に積み込んでいると、子供達が帰ってきました。
さくちゃんが、イボイモリの観察を行なっている間、ビーチで遊んでいたようです。
山は土砂降りだったのですが、ホテル周辺はずっと晴れていたようです。
急いで着替えを行ない、出発準備完了です。
チェックアウトを済ませ、長尾橋に向かいます。
比地川にかかる長尾橋と照葉樹林 |
長尾橋は、大国林道の比地川上流部に架かる橋です。
橋の上からは、イタジイ(スダジイ)などの常緑広葉樹からなる美しい照葉樹林が見渡せます。
さて、全ての自然観察はこれで終了です。
大国林道を南下し、国道58号と高速道路を使って那覇に到着。
まずは、首里城公園の見学です。
首里城公園は、沖縄の復帰を記念する事業の一環として、戦災によって失われた「首里城」を復元し、貴重な沖縄の歴史・文化・観光の拠点として整備された国営公園です。2000年(平成12年)には、史跡「首里城跡」が「琉球王国のグスク及び関連遺産郡」のなかの一つとして「世界遺産」に登録されました。
守礼門で記念写真 | 首里城正殿 |
首里城公園見学後は、窯屋通りを歩きながら沖縄陶器を物色買い。
牧志市場通りまで移動して、お土産を購入。
最後に市場で食材を購入する予定でしたが、なっなっなんと・・・市場は月一の休みの日とのこと。
ガビーン。しかたなくスーパーで食材を購入し、買い物は全て終了。
楽しい思い出を胸に、夕暮れ迫る那覇空港に向かいました。
8月31日 さくちゃんこと佐久間聡
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