Ikimono
Dayori sono46 |
ヒダサンショウウオ観察日記 Page3 |
河村さんが見付けたポイントから、さらに20mぐらい沢を登った辺りの大きな石をひっくり返したときです。複数の成体を確認しました。ざっと10匹近くいます。石の裏には7対(14房)の卵嚢が産み付けられています。 ヒダサンショウウオが、1つの石の裏にこれほど多くの卵嚢を産み付けているのを見るのは初めてです。 成体の多くは逃げてしまいましたが、関東地方の典型的な斑紋の個体も観察できたのでこれで十分です。※小さい写真はクリックすると大きい写真が表示されます。 |
1つの石の裏に産付けられた7対の卵嚢 |
関東の斑紋が少ない個体(八王子産) |
関東の標準的な個体(八王子産) |
各々で卵嚢や成体の写真を撮影し、全ての個体をリリースします。 ヒダサンショウウオは、同じ産地でも個体変異が大きいし、地域によっても地域変異も大きい興味深い種です。 地域変異では、西の産地ほど斑紋が多く綺麗な個体が多い傾向があります。参考のために神戸産のヒダサンショウウオの写真を載せておきましょう。 |
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関西の美しい個体(神戸産) |
さて、足下に気を付けながら沢を下り、登山道の近くで昼食。 車道で女性達が追いつくのを待って、今日の観察はこれでおしまいです。 |
3月3日 さくちゃんこと佐久間聡 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |