Ikimono
Dayori sono46 |
ヒダサンショウウオ観察日記 Page2 |
2006年2月25日 |
河村さんから、彼が所属している西多摩自然フォーラムのメンバーをヒダサンショウウオの観察に案内するけど、一緒に行く?と誘われて、ホイ・ホーイと参加表明してから1週間。
明け方まで降っていた雨も止み、青天。気持ちのいい朝を迎えました。 昨日まで広島に出張していたので、なーんも準備ができていません。 車からザック・バール・長靴をとりだして、慌ただしくパッキング。 9:30に武蔵五日市に全員集合。 初めてお会いする西多摩自然フォーラムのメンバーは、と言うと・・・な・な・なんと全員女性。 谷津の田んぼマダムことFさん、現役虫屋のお蝶婦人ことSさん、ヒダサンショウウオと異種同名の飛騨さんの3名。 2台の車で登山道の入口まで移動します。 そこで、長靴に履き替え、バールを杖代わりにして登山道を進みます。 昨夜の雨で、空気の汚れも取れ、樹木や落ち葉がしっとりと濡れていて気持ちの良い山歩きです。 40分ぐらい歩いて枝沢に到着。観察開始です。 この沢は、ヒダサンショウウオが生息する沢では珍しく緩傾斜なので、女性を同行しても安全なのですが、足下がスパイク付きの長靴ではないため、滑らないように注意して歩いてもらいます。 |
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沢を登り初めて、河村さんが越冬幼生を見付けました。この個体は、女性達が撮影する前に大きな石の下に逃げ込んでしまいました。 |
観察風景(左から飛騨さん・田んぼマダム・お蝶婦人・河村さん) |
その後もヒダサンショウウオの越冬幼生を何匹か見付けましたが、わざわざ女性陣を呼び寄せることもないだろうと思い、写真撮影後にリリース。 狙いを成体と卵嚢に絞り、どんどん沢をつめていきます。 先を進んでいた、河村さんが卵嚢と成体を見付けました。 大きな石の裏に卵嚢が3対産み付けられています。成体も1匹潜んでいました。斑紋が少ない珍しい個体です。 |
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ヒダサンショウウオ越冬幼生 |
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女性3人を呼び寄せて写真撮影です。彼女達はトウキョウサンショウウオの成体は観察したことがあるのですが、ヒダサンショウウオは初めてです。 |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |