その25　バリ島Delias（カザリシロチョウ）採集の旅-7

Ikimono Dayori sono25

バリ島Delias（カザリシロチョウ）採集の旅　Page7

香しき光と闇

夕暮れ時のサヌールビーチ

　夕食の準備をしている煙が低く立ちこめ、日没を迎えると、バリの夜は穏やかに闇に包まれていきます。
　我が家のバリ島での夜は、芸能を楽しんだり、ビーチを散歩したりして過ごすのが一般的です。
　バリ島ではレゴン、バロン、ケチャ等の舞踊やガムランやジュゴク等の音楽演奏が毎日の様に繰り広げられ、その芸術性の高さに圧倒されるものがあります。曜日や場所、月齢等によって変わる演目を確かめて、それらを鑑賞するのは、バリ島の夜の醍醐味といってもいいと思います。


レゴン	ケチャックダンス

　一方、人気の少ないビーチを、潮騒を聞き星空を眺めながら散歩するのも心が和む一時です。砂浜を歩きながら、話しをしたり、貝殻や珊瑚のかけらを拾ったりして過ごします。余談になりますが、我が家では南の島で拾った枝珊瑚のかけらを箸置きとして使っています。
　時には、散歩の時に夜の生きものを観察したりもします。

　イチジク科の植物の果実を食べに、オオコウモリやリス？が集まって賑やかです。
　街路灯の周りには、光に集まった昆虫を狙ってヒキガエルの仲間が這っています。建物の壁や街路灯の柱にはヤモリの仲間やトッケイヤモリが這っています。海外で民家周辺の光に集まる爬虫類を観察する時は、神経を使います。それは不審者に間違われて警察に通報されることがあるからです。警察のお世話にならないように、弱いペンライトを使って生きものを見付け、そそくさと撮影してその場を後にし、次の場所に移動することとなります。