その25 バリ島Delias(カザリシロチョウ)採集の旅-6
Ikimono Dayori sono25

バリ島Delias(カザリシロチョウ)採集の旅 Page6

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サンバワナカザリシロチョウ♂


裏面 右♀・左♂
 さて今度は、原生林の中の踏み分け道を湖に向けて下りながら採集します。相変わらずにオライアが飛んでいますが、オレンジが目立たない別のシロチョウも飛んでいます。とても気になるのですが、飛び方が早くてなかなか採集できません。やっとの思いでボロボロの個体を採集してみると、バリ島に生息しているカザリシロチョウの中では珍品のサンバワナカザリシロチョウです。
 こうなったらオライアはそっちのけ。サンバワナだけを狙って採集しますが、思うように採集できません。それでもサンバワナが降りてくるポイントを見付けて何とか10頭程度採集することが出来ました。
 これで4種ゲッド。残るは1種ベリサマカザリシロチョウのみです。でもこの場所では見付けることが出来ませんでした。
 その他のチョウとしては、林床の薄暗い所を歩いていると足下からカネンスヒメワモンウラボシシジミの仲間がゆらゆらと飛び立ちます。ハナダカトンボの仲間も沢山飛んでいます。このトンボの仲間は、尻尾より羽根の方が長いと言う特徴的なトンボで、日本では西表島と小笠原に同じグループが生息しています。

カネンスヒメワモン
ウラボシシジミの仲間
ハナダカトンボの仲間

 林縁部ではヒプセリスキミスジコモンマダラの仲間等が見られ、原生林に囲まれた祭事用の小屋の周辺には、ホソチョウイウデットマルバネシロチョウウラフチベニシジミの仲間やヒメジャノメの仲間が飛び交っています。

 この小屋の存在は2回目にバリ島を訪れた時に知ったのですが、それ以来この小屋に着くと、ザックを置いて採集したり、休憩して昼食代わりの果物を食べるのがいつものパターンになっています。でも今年は、小屋の周りに住み着いているサンスキンクというトカゲを見付けたので、捕まえてみることにしました。最初はすばしっこくって捕虫網を使ってもなかなか採集できません。でも一端採集して手に持つと、おとなしくなって色々な角度から撮影をさせてくれました。




 ホソチョウ
ヒプセリスキミスジ
コモンマダラの仲間
湖畔の原生林に囲まれた小屋
イウデットマルバネシロチョウ
イウデットマルバネシロチョウ♂
ウラフチベニシジミの仲間
ヒメジャノメの仲間
サンスキンク
 
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 最後の1種、ベリサマを求めてポイントを移動することにしました。低地や山地で見つからなかったため、中間地帯を狙ってみることにします。
 ブヤン湖から少し標高を下げたライステラスが美しい場所で写真撮影をしながら採集を試みます。オライアによく似ていますがコントラストの弱いカザリシロチョウが時々飛んできます。ベリサマカザリシロチョウに間違い有りません。久しぶりに全速力で走って1頭目をゲットし、その後、数頭追加しました。また、触角が1本折れていたため採集はしませんでしたが、巨大なシロスジカミキリ(バトケラの仲間)が石像に供えた花に来ているのを偶然見つけ、写真撮影することもできました。
 結局、初めてのバリ島で5種類、全てのカザリシロチョウを採集することが出来ました。
採集地で記念写真(1996年)
ベリサマカザリシロチョウ
シロスジカミキリムシ

 バリ島でのカザリシロチョウの分布は、高地にオライアとサンバワナが、低地にヒパレーテとペリボエアが生息し、ベリサマは中間地帯を中心にして低地や高地にも薄く分布するらしいことがわかりました。
 ブヤン湖周辺の採集地には、バリ島へ来るたびに訪れていますが、4年前には子供達もここでカザリシロチョウの採集を楽しみました。

 
 
文と写真:佐久間 聡(さくまさとし)
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