Ikimono Dayori sono77
2010年 冬の沖縄本島イボイモリ観察紀行
2010年12月3日から5日の3日間、イボイモリの観察を目的に沖縄本島に行ってきました。
久しぶりの妻との2に旅ですが、4日の昼間は、先に沖縄入りしている若き自然映像作家の中川遊野君や謎のカエル好きミュージシャンさん達と合流し、イボイモリを観察する予定です。
12月3日 午前中の仕事をこなして、羽田に直行。
16:00発那覇行きに乗り込み18:55に那覇空港に到着しました。
空港で機内預かりの荷物を受け取り、予約していたレンタカーに乗り込みます。
高速道路を使っていっきに北部へ移動、22:00にホテルのチェックインを済ませ、夜間観察用具の懐中電灯、カメラのストロボに電池を入れてヤンバルの森に向かいます。
しかし、ヤンバルは北風が吹き肌寒く、林道はカラカラ状態。両爬はあきらめて、ケナガネズミポイントへ移動しても姿を見せず。
こりゃーだめだ。 そそくさとホテルに戻るさくちゃんなのでした。
12月4日
今日の昼間の予定は、午前中は中川君達と合流し与那川流域域でイボイモリの調査、午後は別行動で東村へ移動してイボイモリの調査を行う予定です。
9:30道の駅「道の駅ゆいゆい国頭」で遊野君達と合流。
2台の車で北上し、イボイモリ調査ポイントへ向かいます。
道路脇に車を停め、調査用具をザックに詰め、カメラをセットし、手鍬を持って林道を進みます。
このポイントは、ヤンバルに来るたびに調査しているポイントで、毎回10匹以上は観察できるのですが、2010年の2月27日に造形作家の松村さん夫婦や西多摩自然フォーラムのメンバーと訪れた時には、2匹しか観察できなかったので少し心配です。
未舗装の林道脇のオブジェクトをはぐりながら進みます。
やっと沢との合流部手前の石の下に潜む2匹のイボイモリを見つけました。
2匹のイボイモリ(Echinotriton andersoni)とイボイモリを撮影する遊野君
それぞれが、イボイモリを観察し撮影等を行った後に、沢に入り、上流に向けて歩きます。
倒木により歩きにくくなったりしていますが、気持ちの良い沢歩きです。
沢歩きをするメンバー(妻と遊野君達)
いつもの場所に到着。
ここに荷物を置いて、それぞれがイボイモリをさがします。
イボイモリ(Echinotriton andersoni)
1時間ぐらい探したでしょうか? 全員で10匹程度のイボイモリを観察することができました。
最後に遊野君が見つけた個体は、丸いコブ付のイボイモリでした。
イボイモリ以外では、複数のハナサキガエルを観察することができました。
ハナサキガエル(Odorrana narina)
イボイモリの観察はこれぐらいにして、引き返すことにします。
沢と林道が並走する区間の崖の割れ目からイシカワガエルの鳴き声が聞こえます。
最初に遊野君が登って様子を見ます。
割れ目の奥で、イシカワガエルの成体を確認しました。
しかも包接しているのかはわかりませんが、2匹いるようです。
順番にがけを登って、イシカワガエルを撮影しますが、一眼レフでは崖の割れ目にレンズが入らないためうまく撮影できません。
イシカワガエルの写真は、謎のカエル好きミュージシャンさん(実は著名なミュージシャン)が撮影したものを使用させていただきました。
崖を登ってイシカワガエルを観察するメンバーとイシカワガエル(Odorrana ishikawae)
午前中の調査はこれで終了です。