Ikimono Dayori sono77
2010年 冬の沖縄本島イボイモリ観察紀行−2
遊野君達と別れた我々は、昼食を済ませ東村のイボイモリポイントへ移動します。
この地域のイボイモリは、茶褐色の個体が多いことが特徴です。
また、シリケンイモリが多い水系ではイボイモリが少ない傾向があるのですが、ここではイボイモリとシリケンイモリが同じ石の下に隠れていることが多く、ほぼ同じ比率で見つかります。
イボイモリ(Echinotriton andersoni)とシリケンイモリ(Cynops ensicauda)
2時間弱の調査で、10匹以上のイボイモリを観察することができ、高密度で生息していることを確認することができました。
昼間の調査はこれで終了です。
奥武島・屋我地島・古宇利島を観光してホテルに戻りました。
マングローブ林と古宇利大橋
午後7時、ホテルで軽く夕食を済ませて、夜間観察用具の懐中電灯、カメラのストロボに電池を入れて準備完了。
国道58号を北上し、奥間から比地農道を通り大国林道に入り、与那覇岳登山口の駐車場まで向かうことにします。
比地農道に入り、ゆっくり車を走らせますが、今晩も農道や林道はカラカラ状態。
時々リュウキュウカジカガエルやハナサキガエルが飛び出しますが、あまりにも数ないので、与那覇岳登山口の駐車場へ急ぐことにしましょう。
駐車場の近くで林道を横切り林縁の亜高木を登るケナガネズミを見つけましたが、ストロボをセットする前に高所へ逃げられてしまいました。
駐車場に車を停めて与那覇岳登山道を進みます。
足元からリュウキュウアカガエルが飛び出し、時々沢のほうからピョウー・ピョウーと高く澄んだイシカワガエルの鳴き声が聞こえます。
倒木には、鼈甲色に輝くカタツムリや大きなナメクジがキノコを食べています。
これらを撮影しながら通称イモリ池へ向かいます。
鼈甲色に輝くカタツムリ
リュウキュウアカガエル(Rana sp)