その41 ブチサンショウウオ観察日記(広島県冠山)−2
Ikimono Dayori sono41

ブチサンショウウオ観察日記(広島県冠山) Page2

 仕方がないので、登山道を登り、別の枝沢を探します。
 1時間ほど歩き、標高800m強の地点で「ここで見つけられなかったら、あんたはイモよ!!」とでも言われてしまいそうな理想的な枝沢を見つけました。
 下流から沢を歩き、ここはと思う所から調査開始です。
 最初にひっくり返したのは、流れの中程にあって段差を形成し、石の下から伏流水が流れ出ているという、理想的な状況の石です。
 流水産卵性のサンショウウオは、この様な石の下には産卵していることが多いため、バールを使って慎重にひっくり返します。
ブチサンショウウが沢山生息していた枝沢
ブチサンショウウが沢山生息していた枝沢
大小の石の裏に産み付けられたブチサンショウウオの卵嚢 大小の石の裏に産み付けられたブチサンショウウオの卵嚢拡大
 狙い的中!!
 石の裏に2対のブチサンショウウオの卵嚢が産み付けられています。
 成体も1匹確認しました。
大小の石の裏に産み付けられたブチサンショウウオの卵嚢

 成体は下流に流されないように上流に向かって泳ぎ、別の石の下に潜り込んでしまいました。
 慌てることはありません。卵嚢の側には複数の成体が集まっているはずです。
 まずは、卵嚢の写真撮影です。いつ見ても綺麗な卵嚢です。水中で青白く輝く姿は神秘的ですらあります。写真撮影後は、卵嚢内の卵数を数え、元の場所に戻してやります。
水中で青白く輝くブチサンショウウオの卵嚢
水中で青白く輝くブチサンショウウオの卵嚢

 次は成体を見つけるために、手鍬を使って近くの石を慎重にひっくり返していきます。するとどうでしょう。石の下の砂利に産み付けられた別の卵嚢が出てきました。これも撮影し卵数を数えます。
 近くにきっと成体が潜んでいるはずです。手鍬を使って伏流水が湧き出る砂利を慎重に掘っていきます。
 いました・いました。綺麗なブチサンショウウオの成体です。
 結局ここでは、4対の卵嚢と5匹の成体を観察しました。

体色の異なる2匹のブチサンショウウオ成体 湧水が湧き出る穴から掘り出した卵嚢 別の湧水地点から掘り出した卵嚢
体色の異なる2匹の
ブチサンショウウオ成体
湧水が湧き出る穴から掘り出した卵嚢
別の湧水地点から掘り出した卵嚢


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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