Ikimono Dayori sono88
ツクバハコネサンショウウオ観察記−2
2014年6月、記載者の吉川さん達と再度ツクバハコネサンショウウオの観察に出かけました。
基本的には吉川さんが観察を続けているポイントに案内していただいたのですが、そこは林の中を、時々藪漕ぎをしながら沢にアクセスする場所で、とても迷わないで一人で行くことは不可能と思われる場所でした。
これはと思われる石をはぐりながら上流へ進みます。
幼生は姿を現しますが、目的は成体のみ。
産卵場所の大きな岩の周辺で成体と亜成体を見つけることができました。
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ツクバハコネサンショウウオ(Onychodactylus tsukubaensis)成体と亜成体
ハコネサンショウウオ(Onychodactylus japonicus)成体と亜成体(東京産)
左:ハコネサンショウウオ(広島産) 右:シコクハコネサンショウウオ(O.kinneburi)(広島産)
ハコネサンショウウオ属の他種に比べて尾が短いためか、随分ずんぐりした体形の印象を受けました。
参考のために、東京産と広島産のハコネサンショウウオ成体と広島産の成体の写真を載せておきましょう。
観察風景
これらを撮影して、観察はこれで終了です。
成体の見つけ方など、とても参考になるフィールドワークでした。
ご案内頂いた国立科学博物館の吉川さん、京都大学の西川さんに感謝いたします。
2015年7月7日 さくちゃんこと佐久間聡