Ikimono Dayori sono79
カエル池プロジェクト2014〜2015
2015年4月4日
カエル池の産卵状況調査の日です。
集合場所に集まったメンバーは9名。今回も東京農大のヤド研(野生動物研究会)のメンバーが参加してくれました。
荷物を置いて、谷戸の下流側から調査を始めることにします。
ネコノメソウの花が湿地を埋め尽くし、春の訪れを知らせてくれます。ウグイスカグラやシロバナエンレイソウもひっそりと開花しています。
冬に整備したカエル池に目をやると、孵化したばかりのヤマアカガエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいるが見えます。
カエル池プロジェクトを始める前は、カエル類の卵塊は確認できなかったのですが、今では多くのカエルが産卵に訪れるようになり、数え切れないほどのオタマジャクシが育っています。
カエルは、食物連鎖構造(生態系ピラミッド)において、草食昆虫等に次ぐ低次消費者にあたり、ヘビ等の爬虫類、猛禽類やサギ類等の鳥類、タヌキやイタチ等の中型哺乳類の餌になり、これらの中次〜高次消費を支えています。
カエルが増えると言うことは、地域生態系が豊かになっていると言え、カエル池プロジェクトの成果を象徴しています。
カエル池と調査風景
トウキョウサンショウウオ卵嚢は、葦簀の下では確認できるものの、それ以外からは少数の卵嚢しか確認できません。アライグマによる捕食圧はいまだに深刻な状況です。
トウキョウサンショウウオの成体と卵嚢
確認した卵嚢は、池ごとに記録し、アライグマに捕食されないような場所にリリースします。
全てのカエル池を調査した結果、69房の卵嚢を確認しました。昨年が166房だったので大幅に減少した結果になってしまいました。センサーカメラに毎日のようにアライグマが撮影されていることから、まだまだアライグマによる捕食圧が続いているようです。
全ての調査を終えて、遅い昼食タイムです。ノンちゃん(飛弾さん)お手製の豚汁でお腹いっぱい。
カエル王子お手製のジャムまでお土産にいただきました。
全員集合して集合撮影を行ない「カエル池 プロジェクト 2014〜2015」は終了です。
継続は力なり!
「カエル池プロジェクト」は、試行錯誤しながら、継続・発展していきます。
これからも楽しく、心豊かな仲間達や次世代を担う若者達と、共働作業を続けて行きたいと思う、さくちゃんなのでした。
集合写真
6月13日にカエル池を調査したカエル王子こと河村氏によると、モリアオガエルの卵塊を17卵塊確認したとのこと。モリアオガエルも着実に増えているようです。
7月7日 さくちゃんこと佐久間聡