Ikimono Dayori sono70
カエル池プロジェクト2009〜2010(前編)
2009年12月6日
2010年の繁殖期に向けてのカエル池づくりの日です。
天気予報は曇り後雨と言う微妙な天気だったのですが、今までで最も多い15人の老若男女の参加があり、予定通り浚渫作業を行うこととなりました。
今年は、昨年に引き続き、東京農大のヤド研(野生動物研究会)のメンバーが5人参加してくれました。心強い限りです。
車に分乗し意気揚々と目的地の谷戸に向かいます。
到着後、シャベル等の用具を持って全員集合。
趣旨説明と自己紹介の後、グループに分かれて既設カエル池の拡張・浚渫と新たなカエル池掘りを行いました。
ヤド研メンバーを中心としたグループには、モリアオガエルの好適産卵環境創出を目的として、山際に新たな産卵池を掘ってもらうことにします。
今年もヤド研メンバーは真冬にもかかわらず半袖Tシャツや作業着に着替えて、ガンガン池を掘っています。
その他の参加者は、2手に分かれて既設カエル池の拡張・浚渫を行います。
それぞれのペースで順調に作業が進みます。
去年掘った最上流部の池に向かうと大きな鳥が飛び立ち、幹に止まりました。
フクロウです。生態系の高次消費者に当るフクロウが生息しているということは、生態系が豊かになった証拠です。
浚渫前の谷津田とカエル池
新たな池を掘る参加者
既設の池を拡張・浚渫する参加者
作業の途中から雨模様になってしまいましたが、参加者全員の努力で予定通りの時間で浚渫作業を終えることができました。
浚渫の後は、スギやモミの枝を池底に挿し、その上からアライグマ対策として水面あたる位置にシェルターを設置します。
浚渫後のカエル池
後は、予定通り水が溜まり、カエルやトウキョウサンショウウオが産卵に訪れてくれるのを待つだけです。
ドロンコになりがんばってくれた
東京農大ヤド研メンバー
昼食タイム
全ての作業が終わって、遅めの昼食タイムです。ノンちゃんお手製のホワイトカレーで心身ともにあったまります。
昼食後、林を眺めていたら、林間を横切るようにフクロウが飛翔します。今日2度目のフクロウの目撃です。
別個体だったら来春は繁殖する可能性が高いです。
楽しみがまた一つ増えました。
参加者全員の記念写真
カエル達やトウキョウサンショウウオの産卵数の増加ならびにフクロウの営巣を願って、春の訪れを待つことにしましょう。
12月30日 さくちゃんこと佐久間聡
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
お便りの宛先はdelias@ss.iij4u.or.jpです