Ikimono
Dayori sono54 |
ハコネサンショウウオ観察日記 Page1 |
2007年6月16日 |
西多摩自然フォーラム生物部会のメンバー3人(お蝶婦人、Prince of Frogs河村さん、上野動物園の夏坂さん)と徳田さんと私の5人でハコネサンショウウオの観察に行ってきました。 JR青梅線の小作駅で待合せ。2台の車で日原まで移動します。 給水に集まっていたミスジチョウやヒオドシチョウが車に驚いて飛び交っています。 登山口で長靴に履き替え、バールを持って出発。 落葉広葉樹に包まれた、気持ちいい登山道を歩くこと1時間弱。観察ポイントの枝沢に到着です。 記念撮影とちょっと早い昼食を済ませて観察開始です。 バール組みは河村さん、夏坂さんと私の3人です。 この枝沢は急傾斜で、落石等の危険性があるため、河村さんと夏坂さんに先に上ってもらい、さくちゃんは後から距離をおいて上る事にします。 |
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枝沢で記念写真 |
最初に姿を現してくれたのは・・・、サンショウウオではなくて・・・尻尾がない両生類のアズマヒキガエルです。 アズマヒキガエルは、平地から山地まで広く分布しているのですが、山地渓流に生息する個体群は、ヤマギキガエルと呼ばれることもあり、小型で綺麗な色彩の個体が多いため、さくちゃんお気に入りのカエルです。 ついついたくさんシャッターを切ってしまいます。みんなで写真撮影後、沢の中に帰ってもらうことにします。 |
アズマヒキガエル(山地渓流型) |
どこに隠れるのかなーと、目で追っていると・・ヌ・ヌ・ヌ・後姿もなかなかス・テ・キー。プリプリのお尻に釘付けです。 思わずお尻を激写するさくちゃんなのでした。 |
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アズマヒキガエルの後姿(お尻がかわいい) |
相変わらず沢の下流側から可能性のありそうな石をはぐっていくのですが、お目当てのハコネサンショウウオは一向に姿を現してくれません。 でも時々姿を現すヒダサンショウウオの越冬幼生が気分を和ませてくれます。 今年は暖冬だったため、低標高の産地では、越冬幼生は1匹も観察する事ができなかったのですが、さすがに標高の高い日原では年内に上陸できずに越冬したようです。 |
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ヒダサンショウウオ(越冬幼生) |
幼生を撮影している間に、上流組が何かを見つけた様子です。 近寄ってたずねるとヒダサンショウウオの成体とのこと。 え〜・・・ヒダサンショウウオの成体がまだ沢に残っているの? 通常、日原のヒダサンショウウオは、5月の中旬には繁殖を終えて沢を離れるのですが、繁殖期に雨が少なかったので、繁殖がダラダラと続いたのかもしれません。 |
ヒダサンショウウオ(成体) |
文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) |