さくちゃんの生きもの便り(その14)
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春の丘陵地散歩(トウキョウサンショウウオを探しに)ー1
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ソメイヨシノの開花が始まり、各地で花見の話題が聞こえてくる時期になりました。そんなある日、我が家では、丘陵地の春を探しに西多摩の草花丘陵に出かけました。 |
一方、トウキョウサンショウウオは丘陵地の雑木林に生息し、樹林地内の湧き水の水溜りや谷戸田等の止水に産卵する、止水性のサンショウウオです。 |
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トウキョウサンショウウオが
生息する雑木林 |
産卵場となる水たまり
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トウキョウサンショウウオが
産卵に訪れる谷 |
サンショウウオは、繁殖期以外は水場近くの樹林地内に生息していますが、早春から春にかけての繁殖期に水場に集まり、1匹の雌が1対の卵嚢を産卵します。ですから、サンショウウオ科の仲間を観察するには、早春から春にかけての繁殖期が最も適しており、それ以外の時期の観察は大変難しいのです(水生幼生の観察はできますが)。 |
●4月2日 |
実は、今年の春は雨が少ないため、サンショウウオの産卵が遅れるのではないかと予想していました。3月末に観察に入った友人からも「ほとんど産卵していない」との情報を入手し、何時観察に行くか決めかねていました。 |
トウキョウサンショウウオを
観察している娘 |
水たまりに産卵されていた
卵嚢(あきる野市) |
水たまりに産卵されていた
卵嚢(日の出町) |
車をゆっくり移動しながら良さそうな環境を探します。この辺りの雑木林は管理が行き届いていて、実に気持ちのいい林です。下草狩りされた林床には、所々にシュンランやスミレが咲いています。アセビも可憐な花を咲かせていました。 |
シュンランの花
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スミレ類の花
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アセビの花
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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
お便りの宛先は、saku@youchien.net です。 |
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