Ikimono
Dayori sono36
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エゾサンショウウオを探しに Page2
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もう一つの場所は、これも動物園の側なのですが平地林の中に比較的大きな池が近接して2箇所ある場所です。 都市近郊にこれだけ大きな規模の平地林が残っているのは、北海道ならではです。林床にはフクジュソウやエゾエンゴサクの花が咲き、北国の遅い春を告げています。水辺では少ないながらもミズバショウが純白の花を咲かせています。 |
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右写真:フクジュソウ
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エゾエンゴサク
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ミズバショウ
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池を覗き込んでビックリしました。大きな流木や水中に沈んだ枯れ枝に、卵嚢がびっしり産み付けられていています。そう、エゾサンショウウオはクロサンショウウオのように同じ場所に集まって産卵する習性があるのです。 一体何百匹の雌が産卵に訪れているのでしょう・・。これでも数が減ってきていると言うのには驚きです。 |
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クロサンショウウオの卵嚢(秋田)
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もう一つの池にはエゾアカガエルの卵塊がびっしり産み付けられています。これまた、これほど多くのアカガエルの卵塊を見るのも初めてです。恐るべしでっかいどう・北海道!! 一通り観察を終え、両生爬虫類展示館のバックヤードで色々な話をお伺いして空港に向かいました。 |
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持ち帰ったエゾサンショウウオの卵嚢は、無事に孵化し、すくすくと育っています。また、道東の友人T氏から頂いた越冬幼生は全て上陸し、金粉を纏った綺麗な幼体に変身しました。 北国に住む同好の友人達に感謝しつつ、今回の生きもの便りはこれでおしまいです。 |
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6月1日 さくちゃんこと佐久間聡
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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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