さくちゃんの生きもの便り(その17) 春の沖縄(久米島)生きもの紀行−4

写真は、クリックすると拡大表示します。

 最後の夜です。早めの夕食を済ませて7時半に島尻林道に到着。最初に現れたのはアカマタです。昨夜はヘビを見ることができなかったので幸先のいい出だしです。沢山のヤモリをチェックして飽きた頃にヤマシナトカゲモドキの亜成体が飛び出してきたのですが、尻尾を立てて素早く草むらの中に逃げ込んでしまいました。しゃーない宇江城岳に移動するか。
 宇江城岳のポイントに入ってすぐにリュウキュウアカガエルを見つけましたが、その後さっぱり見つけられません。仕方ないので手のひらサイズのオオゲジの写真を撮ったりミナミヤモリの写真を撮ったりしながら進みます。

 では、妻の方はというとこれが絶好調。ねえねえ攻撃です。

リュウキュウアカガエル
オオゲジ
 

 ねえねえヘビヘビ・・・!!どれどれと近づいてみると「生きもの便り」ではまだ紹介をしていないリュウキュウアオヘビだったりします。
 リュウキュウアオヘビは薄黄緑色の綺麗なヘビで主にミミズを食べています。
 色々と妻に見つけてもらったあげく、最後に極めつけのねえねえ攻撃。ねえねえ昨日見たヤツがいたよ。どれどれと近づいてみるとヤマシナトカゲモドキが尻尾をふりふりしているではないですか。オーでかした!!再生尾の雄のようです。無事撮影を終えて観察終了。上空を見上げるとクメボタルが相変わらず飛び交っていました。

リュウキュウアオヘビ

 ホテルに戻って良く冷えた赤ワインを開けて、乾杯しました。 早朝から夜遅くまで動き回っていたので、2人ともくたくたです。でも多くの生きものや自然にふれあうことができた心地よい疲れです。

 今回の久米島では、実質的に妻に助けられた調査になりました。また、妻の生き物を見つける才能が、ますます開花している事を実感した調査でもありました。妻に感謝しつつ、心地よい疲れと酔いに包まれて深い眠りにつきました。

久米島の原生林
原生林内を流れる沢
(緩傾斜部)
  5月14日

 ホテルのプールで泳いだ後、慌ただしく帰り支度をして、ホテルをチェックアウト。久米島の観光地や旧家を見学して帰路につきました。
 国内外の沖縄サミットの関係者や一般旅行者等が、少しでも沖縄の自然にふれて、その大切さに対して理解を深めてくれることを願ってやみません。

 今回の生きもの便りはこれでおしまいです。

5月28日  さくちゃんこと 佐久間聡

文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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