さくちゃんのプロフィール

 
少年の頃
 7月7日七夕の日に、厳島神社で有名な広島県の宮島で生まれました。 両親が動物好きだったため、小さい頃から動物好きな子供でした。 身近にあった山や川、海が遊び場でした。毎日のように山で昆虫採集をしたり、川や海で魚や貝等を採って遊んでいました。 夏になると家の庭で沢山のセミが羽化するため、幼虫をつかまえて来ては蚊帳の中で羽化させていました。おかげで、蚊帳の中はいつもセミだらけでした。 カブトムシやカミキリムシも、夜になると家の中に飛び込んできました。両親が、勤め先からカブトムシをつかまえて来てくれることもありました。これら全てを飼育していたのだから、家の中は虫だらけでした。ですから小学校の高学年になる頃には、学校の誰よりも虫のことが詳しい昆虫少年になっていました。

青年の頃

 中学校に進んだ年に友達と生物部を作り、宮島の昆虫相の解明を目指しました。また、同好会や学会にも入会し、調査の区域が広島県全域に広がりました。スポーツクラブにも入っていたため、とっても忙しい毎日でした。もちろん、勉強も少しだけしていました。
 高校に入っても相変わらずの昆虫少年でした。調査範囲は中国地方や九州に広がりました。高校三年生の夏に一大決心をして、昆虫仲間3人で沖縄県の八重山群島、石垣島と西表島に遠征しました。見るもの全てが驚きの連続でした。偶然、イリオモテヤマネコも見ました。
 大学に入学し上京しました。湘南でマリンスポーツを楽しんだり、夜の繁華街でもよく遊びました。でも相変わらずの昆虫少年です。大学生活の4年間、毎年夏休みの4週間は沖縄県の各地で蝶々を採集していました。

大人になって
 大学を卒業し、造園・都市計画コンサルタントの仕事に就き、20年近くになります。 主に、公園やレクリエーション施設の計画、生き物の生息地の保全や創出の仕事をしています。植物園や動物園の計画もしました。いくつかの賞も頂きました。これは、少年期や青年期に自然と親しんできた中から、自然と人間社会とのあり方や自然保護の重要性、自然とのふれあいの大切さを体験を通じて学んだためだと思っています。
 趣味の対象は、主に東南アジアに分布するカザリシロチョウという蝶々になりましたが、相変わらずの昆虫中年です。両生類の(イモリやサンショウウオ)の飼育や研究も始めました。おかげで我が家は何時も生き物だらけです。
 29歳の時に結婚しました。新婚旅行はセイシェルとケニアに動物を見に行きました。 横浜に住み、2人の子供にも恵まれました。いきものに囲まれて、喜んだり悲しんだりして、みんな仲良く暮らしています。相変わらず東南アジアや沖縄等に出かけて、昆虫採集や両生爬虫類の観察を続けています。

 昨日、子供達が飼っているハムスターが1匹死んでしまいました。おそらく寿命だったのだと思います。 娘は、死んだハムスターを抱いて長い間泣き続けていました。でも、それでいいのだと思っています。 ハムスターは死んでしまいましたが、子供達の心に、命の大切さや儚さを植え付けてくれました。 今朝、近くの公園に埋めてやりました。ヒラドツツジやオオムラサキツツジが満開でした。例年より少し早いようです。 第1回目の「いきもの便り」で紹介した、ヒキガエルの卵もオタマジャクシになって元気よく泳いでいました。
 
4月25日 プロフィールにかえて
さくちゃんこと 佐久間 聡

パプアニューギニアの原住民とさくちゃん



文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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